top of page

選手おもしろ事件簿 其の6         沖縄合宿編②


A long, time ago.....昔々沖縄に合宿へ行った時のお話...その頃は沖縄での支部合宿が度々行われていた。


各自が目的意識を持ってトレーニングに取り組み、その肉体を極限まで追い込む沖縄合宿トレーニング!


小生はもう一つある目的を持ってこの沖縄合宿に参加していた


その目的とは...


アクティビティーーーーー!!!!!

(ミキティーーーーーと同じテンションでw)


沖縄まで合宿に来た真の目的と言っても過言ではなかった


そのアクティビティとは


スキューバダイビング!


当時、スキューバダイビングのライセンスを所持していたのが、小生と、内田浩司氏51期とB先輩の3人だった。


スキューバダイビングへ参加したのは、ライセンス所持のこの3人と、S先輩が夏休みの小学生になる息子さんを連れ『ダイビングはしないけど綺麗な海を見せてあげたいから」』と共に乗船した。


楽しみすぎて前日は泡盛を飲みすぎたうえに眠れなかったがハイテンションが、そんな事ものともしなかった。


そしてその日は、小生たってのお願いでドリフトダイビングをする事になっていた。


ドリフトダイビングとは 
潮の流れに乗って移動するダイビングのこと。 
流れに乗ってラクに移動できるうえ大型回遊魚や珍しい海の生き物に出会えるチャンスの多いとてもエキサイティングなダイビングスタイルです。

潮の流れに乗ってダイビングをする為、かなりの距離を航行し慶良間諸島近海までやって来た。


道中ウミガメと遭遇したりして潜る前から気分は最高潮!


そして念願の沖縄の海へエントリー!


透明度の非常に高い海はどこまでも澄み渡っていた


見た事なかった海の生き物に次々と遭遇


綺麗な珊瑚、ウツボ、イソマグロの群れ、そして環境問題になっているオニヒトデにも


それらは忘れられない光景になった


その後、1本目のダイブを無事にピックアップしてもらい終了。


午後から昼食をとってもう1本の予定だったので、近くの無人島のそばに停泊しみんなでお弁当を食べた。


ダイビングの間隔は結構開けなくてはいけないので昼食後一時間はその場で休憩だった、

静かでおとなしかったがS先輩の息子さんも沖縄でのクルージングを楽しんでいるようだった。


しかし...


お弁当を食べた直後にそいつはやって来た...


何とも言えない独特な感覚...


なんか眉間の奥がヌーンってする...


どんどんと分泌されてくる唾液達...


ベロの付け根がイイーってなる...


そう!船酔いである...


睡眠不足と前日の飲酒は一気に船酔いの世界に小生を誘ったのである


心地良いはずの船の揺れは不快のドン底へと小生を引きずり込み


顔面は、それはそれは青かったらしい


耐えろ...


耐えろ...


耐えろぉ...


その気持ち虚しく小生のダムは激しく決壊した...


『ホロッ!ホロホロホロロオー』


嗚呼さっきのお弁当達よ...さようなら


『ホエーッ』


沖縄の海の生き物達よすまぬ...


『ぐぶぉえーっ』


どんどん込み上げ続ける嗚咽のパッション


息もできない


船長『さあ、2本目行くよー!お兄さんは大丈夫かねー?』


小生『無理で...すぅオェェェッ!』


微動だに出来なくなりテンカウントが鳴り響いた


しかし、ここからが地獄である


2本目のダイビングからみんなが戻るまでの時間と港へ帰り着くまでの時間を耐えなければならない


船っぺりにしがみつき、全てを出し尽くしてもなお、止まらない嗚咽のパッションを『ホロホロ』とあげ続けた...


いったい何時間だったのか思い出せないが、静かで大人しいS先輩の息子さんは小生の真後ろで大人しく、激しく波打つ小生の背中を、只々黙って見つめ続けていた...


S先輩とその息子さんとの沖縄の綺麗な海を見たという思い出は、船酔いをする大人の衝撃的なシーンが大半を占める事になってしまった。



あの時の小学生




あの時の記憶は鮮明に思い出せるそうです。


今はどんな背中を見せれているだろうか...



































Comments


bottom of page